大阪基礎壱組弐回目並東京土曜基礎壱組

第1回目の講習会はいかがだったでしょうか。積聚治療の基本概念である『精気の虚』が少しは理解できましたでしょうか。

精気という単語は東洋医学用語では、万物の根源の気的な意味としてしられていますが、解剖生理学的に物質のようなイメージで考えると、物質のような感じがしますが、積聚治療が考えるものはちょっと違います。積聚治療で『精気の虚』と同様の意味を示す言葉に『根元的な冷え』がありますし、また『生命力の低下』とも表現できます。

病の原因は生命力の低下。

膝が痛い→生命力の低下。頭痛がする→生命力の低下。足がつる→生命力の低下。

と、このようにまずは「考えてみようという」姿勢が重要になってきます。なるほど、わかった理解した。なんだかわからない。では、ないのです。そのように「考えてみよう」という姿勢なのです。

積聚治療の特徴のひとつは、治療技術と理論に矛盾がないことです。『生命力の低下』によって様々な症状が現れることは、実際に治療をしてみて、初めてわかります。主訴とは関係なさそうな、体のこんなところにこんな反応が!ということが、講習会を重ねるごとにわかってくると思います。また、治療をすると同時に、なぜこんなところのこんな鍼で、こんな変化が!というのも、わかってきます。臨床での事実を理論化した積聚治療は、やはり頭だけでなく体で覚えてもらったほうが早いです。『生命力の低下』(=精気の虚、根元的な冷え)は、どのクラスでも講師達が講義をします。それだけ、実は臨床を通して理解しないと難しいとも言えるのです。頭でっかちにならないように、まずは技術を磨きましょう。

この前の日曜日に行われた大阪基礎Ⅰは脉調整のところまでいきました。明日の東京基礎Ⅰも同様に進むと思われます。

今年は受講生からメールで受けた質問の回答をブログでする予定です。質問お待ちしてまーす。

ちなみに、いろんな講師が答えてくれると思います。日曜コースとモリちゃんとか、水曜集中の兄とかもー(笑)、あっ、太子堂土曜担当の大阪弁の先生とかもー!と、無茶振りもしてみる今日この頃。

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