大阪基礎Ⅰ講習会 第4回

明日の日曜が5回目の講習会なのですが、4回目の内容を下書きだけしてアップしてませんでした。

さて、4回目で腹診が終了しました。

積聚治療の大事なところは、病の原因を「精気の虚」と考えることです。とくに基礎Ⅰクラスでは大事になってきます。技量が上がってきて、いろんなことが分かってくると、「なぜ精気が虚しているのか」と考えるようになってきますが、それはまだ先のお話(笑)

腹部の5領域は難経が出典となるので、便宜上この領域の名称も、積と合わせて、肝積、心積、脾積、肺積、腎積と呼びます。ここでの注意点は、五臓の名称を使用していますが、五臓と直接的な関係を求めないことです。つまり、脾積だから脾の生理機能が悪いなどと。理解の仕方としては、精気が虚したことにより、脾の領域に積が出たと。これは、脈でも一緒です。精気が虚したことにより、左寸口の脈が弱いなどなどです。五臓の名称は、その部位を示す為に便宜上用いているだけと、しっかり理解しておきましょう。

腹部の積を確認したら腹証がたちます。腹証の意味も間違いないように。腹証が脾虚証の場合、脾虚の二文字は背部兪穴の治療方針を示し、虚証の二文字は精気が虚しているという意味でした。東洋医学の証でいうところの脾虚証とは全く違いまーす。

そして、背部兪穴の治療となります。次回は背部兪穴の取穴確認をして、治療も最初から背部兪穴までと、いよいよ積聚治療の全体が見えてきます。

写真はお好み焼きを食べた後。

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