弘法筆を選ばず その10

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二つとも見てのとおり綿花ツボです。

左の小さいのは4×4cmの綿花が入っており、右の大きいのは7×6.5cmの綿花が入っています。

小さい綿花は消毒用のエタノールを染み込ませて酒精綿として用いるためのもです。前回の『弘法』でも書きましたが、太子堂では、毫鍼は直接シャーレに置きません。オートクレーブで消毒済みのシャーレの中を酒精綿で拭いた後、酒精綿を1枚シャーレに入れておきます。そして、包み紙※から出した毫鍼は、鍼先がシャーレに乗っかるように使用します。一人の患者さんに1本しか毫鍼を使用しませんので、シャーレを交換せずに酒精綿を換えていきます。これもちょっとした工夫です。

では大きいのは何に使うかというと、そうです刺絡のときに用います。2枚しようすると吸角をすっぽり覆えるサイズですので、大変使い勝手がよいです。治療中に赤いのが手に付いたら困りますので。ケチらずガンガン使用します。

ちなみに綿花はピンセットで衛生的に取り出しまーす。

写真は比較しやすいようにベッドの上で撮影しました。実際には、小さい綿花ツボはワゴン上段に、大きい綿花ツボはゴミ箱といっしょに下段に置かれています。使用頻度も違いますしね。

※積聚治療で使う毫鍼は包み紙ではなく包みプラスチック?ですね。