基礎集中・臨床研修講座

コップの中に、蚤を入れて、上から蓋をすると、はじめのうちは、高くジャンプしようとして、何度も蓋にぶつかるそうですが、そのうち、ぶつからない高さしか、ジャンプしなくなるそうです。そのあと、コップの外に出しても、その高さしか、ジャンプしようとしないそうなのです。
例えば、今、自分の治療する力が、レベル5、あるとすると、毎回、レベル5、以上の力を出そうとして、治療しないと、だんだん、5、以下になってしまうのです。毎回、持てる力以上を、出そうとしているから、どんどん、レベルが、上がっていく。トレーニングとは、そういうものです。講習会というのは、そのために、あるのです。そもそも、力を、セーブしていたのでは、意味がありません。これは、練習だから、という人も、いるでしょうが、練習で、力を出せない人が、本番で、力を出すことができる、道理がありません。自分の治療に、自分で蓋をつくっていないか、よく見直す必要が、あります。本来のあなたは、もっと高く跳べるはずです。さて、例えば、あなたが、5、の力の、すべて、5、を出しきった治療をしたとします。ところが、相手は、必ずしも、5、受け取るとは、限りません。それは、問題が、違うのです。あなたが、やるべきことは、持てる力の、5、を、どんな状況でも、出せる訓練をすることで、相手が、どう受け取ったか、または、どう受け取らせようとするか、考える必要は、ありません。結論的に言えば、そのことは、あなたの課題では、ないのです。

今日の基礎集中より