基礎1東京日曜クラス 第10回報告 その1

前日まで寒い日が続いてましたが、今日は比較的温かい一日でした。そんな中、最終回の講習会が行われました。
冒頭でニューイングランド鍼灸専門学校で「ボストンセミナー」の報告がありました。
今回は「鍼について」の座学と「ビデオ学習」でした。
DSC02452●鍼の種類について、積聚治療で使われている鍼は、大きく分けて「刺す鍼」「刺すことができる鍼」「刺さない鍼」の3種類があり、それぞれに「三稜鍼」「銀鍼(毫鍼)」「鍉鍼」が対応することを学びました。鍼の刺激の質については、患者さんに強い鍼刺激を消化できる力がある場合は刺入可で、強い鍼刺激を消化できる力がない場合は刺入が不可となることを先生は話されていました。また、鍼刺激を消化することができ、熱を産生する力が身体にある場合、身体に熱を起こさせることができるということを学びました。患者さんがどのような消化力をもっているかを考えながら刺激するということが大切だと先生は強調されていました。DSC02465●「ビデオ学習」では、小林先生の目線からのビデオで、それを見ながら、横山先生が解説をして下さりました。小林先生の指標の確認の仕方、運鍼、患者さんとの距離感など、とても参考になったのではないでしょうか。DSC02457

●後半の実技では、今までの総復習を兼ねて、基本治療+補助治療(四肢・季肋部)を行いました。ここまでを一人1時間の持ち時間で行いましたが、時間より早く終わる方もいて、みなさんすごいなと思いました。一つ感じた事は、この時点で各々の技術レベルの差が出てきている事です。その技術レベルの差が最もわかりやすいのは、施術時間だと思います。先生も話されていましたが、ここまでの手順を何も見ずに行えること、ひたすら練習と臨床を行いましょうと話されていましたね。まず、今の自分の技量を認め、反省し、基礎Ⅱが始まるまでにしっかりと覚え、練習をしましょう。学生の方は、学生である今のうちに、毎日必ず臨床の練習をすることができれば、卒業と同時に何とかやっていけるのではないかなと私は思います。普段臨床されている先生方は、毎日多くの人を診ていますから。。。
お互い切磋琢磨し頑張って行きましょう!

 ●最後に、今回で2015年度基礎Ⅰ(日)の講習会は終了となります。
 私にとっても、とても実り多き講習会となり、多くの気づきを得ることができました。この度の受講生の方々と一緒の時間を過ごせたことを嬉しく思っております。また、この機会を与えて下さった横山先生、横井先生、諸先生方に厚く御礼申し上げます。
 
基礎1日曜クラス聴講助手 伊賀秀文