基礎2土曜クラス 第9回報告 その1

こんにちは。基礎2土曜クラス聴講助手の片山です。

 

1121日(土)基礎2土曜クラス 第9回講習がおこなわれました。

 

9回目の講習は指間穴について学んでいきました。

 指間穴とは手足の指のいわゆる水掻き(WEB)に当たる部分です。 

この部分も陰面の皮膚と陽面の皮膚との境界に取ります。よって陰の部分にも陽の部分にも影響を及ぼすことができると考えます。

また指間穴は井穴の延長線上でもあります。例えば指の第4指と第5指の間の指間穴ですと、 手の少陽三焦経と手の少陰心経の2経にも影響が及ぶのではないかと考えられるようです。

そして指間穴の最大の利点は手足両側の井穴が全部で40ヵ所あるのに比べると、指間穴は手足両側で16ヵ所と反応を確認する数が少なく、診やすいという点にあります。

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指間穴は主に圧痛、充血、違和感、厚ぼったさがあるなどといった部位を、反応点としてして探してきます。

 病症が急性の場合は毫鍼、慢性で症状が強い場合は透熱灸を、寝たきりの人などなかなか顕著な変化が見られない場合にはてい鍼を用い、充血が見られる場合は刺絡を行うようです。

 選穴には慢性であればあるほど症状と離れている指間穴を優先して反応を診ていくとのことでした。

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指間穴の診方・刺鍼のデモ

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指間穴への施灸のデモ

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指間穴は取穴部位や押圧のしかたによっては反応が得られたり得られなかったりするため、一定の場所を同じような圧で押せるよう練習が必要ですね。

今回、受講生は基本治療の後に指間穴に鍼と透熱灸を両方体験していきました。

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患者の指を広げながら施術していく部位になるので鍼やお灸をしていくのも難しそうでしたが、立ち位置や押し手の構える位置など先生からアドバイスを貰い、コツを得ているようでした。

井穴では基本的に手の場合は手から肘まで、足の場合は足先から膝までの症状がある際に使われるのに比べ、指間穴は範囲の指定がなく、井穴よりも広い範囲で使えるようです。

手足の補助治療でしっかりと使い分けができるようになると良いですね。

  

次回の講習会は125日(土)です。

 

次回で今年度の基礎2土曜クラス講習会も最終回になります。受講生のみなさんは今まで学んできた事などで疑問点がありましたらどんどんと質問ができると良いですね。 

そして講習後には懇親会があります。楽しみですね。

 

基礎2土曜クラス聴講助手 片山