自己満足の治療
今日の基礎集中講座
例えば、治療手順の最後まで辿り着けたとしても、
指標が、ほとんど変化していなければ、
何もしていないのと、同じことです。
かえって、体に傷を付けただけ、マイナスな行為だと言えるでしょう。
これは、どんなに偉い先生でも、どんなに素晴らしい理論であっても、また、どんなにすごい実技でも、同じことなのです。
すなわち、指標が、反応していなければ、
治療をしたことには、ならないのです。
私達は、これまでの臨床経験から、
指標が変化するような、治療ができた時、身体は、その治癒力を最大限に発揮して、
主訴等、病気の回復へと向かっていくことがわかっています。
面白いことに、このことは、治癒の種類、手技を問いません。
極論を言えば、どんなに胡散臭い治療?呪い?に見えたとしても、
指標を確実に捕らえ、自らの意志で、変化させることができるのなら、
その癒し手は、相当な力量がある、と言うことができるのです。
そして、たくさんの名人と言われる先生方は、やり方の違いこそあれ、どなたも、確実に指標を変えていかれます。
学会等で、触れる機会があったら確かめてみてください。
結局のところ、鍼灸の治療は、 この指標を見る力、に左右されるのです。
ぱっと見の派手さで、判断しては、いけません。
例え地味であっても、コツコツと指標をかえられる。
私達は、常に、指標でものを計るのです。
7月 7th, 2010 in
講習会