2024年度 応用1コース(第8回)

 10/28(月)に、応用1コース(8回目)を行いました。内容は、補助治療の中の1つである指間穴(Web)。

 積聚治療は基本治療と補助治療で成り立っています。補助治療もいくつか習得してきたかと思いますが、実際どの補助治療を選択するのか迷ってしまうことが多くみられます。そこを整理しておくと補助治療が数段使いやすくなります。

補助治療を選択する優先順序として大きく3つに分類できます。

①外傷治療

②基本的な補助治療(陰陽に分けられるもの)

③一般的な補助治療

 まず第1に、外傷に対しての補助治療です。外傷は大きく身体に影響を及ぼすと考え、その外力は、精気の虚(生命力の低下)の原因にあると考えています。外傷が原因と疑われる場合には、必ずそれに処置が必要と考えます。

 次に、前面・後面、正中部表裏(CV・GV)、前面と後面の左右、上下、赤白肉の間など陰陽に分けていった時の境界にあたる部分を使用するものです。境界の部分は陰・陽どちらにも影響がおよびやすいため身体に与える影響が大きいと考えられます。

 最後に、一般的な補助治療の選択になります。

 今回は②基本的な補助治療に分類される指間穴について。指間穴は手足の水掻きにあたる部分です。身体の左右に症状が偏っている場合に使用します。

選穴部位は

・外傷性のものはその部位

・急性は同側

・慢性は反対側

の反応を確認し、最も反応が強い穴を使用します。

 反応の確認の仕方は術者の母指と示指で水掻きの前後面をはさんで痛み・違和感を確認・比較していきます。臨床上、慢性になればなるほど患部から離れたところの方が効果が高いと言われています。例えば右肩の疾患であれば左足の指間穴を優先的に使用します。

手技の選択は

・鬱血がある場合は三稜鍼

・急性症状の場合は毫鍼

・慢性的で症状が強い場合は透熱灸

・熱に敏感な場合は知熱灸

・慢性的で他で効果がみられない場合は鍉鍼

を用いて施術します。

 実技では初診問診の練習・基本治療(方式・道具の選択)に加え、指間穴を用いた補助治療を行いました。

 次回は、11/11(月)です。日々の臨床で、基本治療をはじめ、補助治療をいろいろ使ってみましょう!