10月26日、第6回応用1コース日曜クラスが行われました。今回の内容は、いよいよ初診の問診です。今回は、初診カルテの裏側についての説明がありました。

積聚治療では、なぜ生命力が低下したのか、その根本的な原因を探ります。最も重要なのは、患者さんの身に起こった出来事を時系列で追うことです。
いつ、何がきっかけで生命力が低下し始めたのか?
そのきっかけが、現在の症状にどう繋がっているのか?
例えば、過去の捻挫が数年後の膝の痛みの根本原因になっているかもしれません。目の前の痛みにだけ囚われず、この「生命力の低下の始まり」を見つけ出すことが、とても大切です。
特に注目すべきポイントは、過去の「外傷」と「事故」です。
交通事故によるむち打ちや、過去の打撲は、見た目以上に生命力を消耗し、後に別の症状(全身のあらゆる症状)を生み出す原因となります。
他にも、環境と労働による消耗も生命力の低下を招く原因となることがあります。
仕事内容、長時間労働によるストレスはもちろん、住居環境、家族構成、さらには皮膚に触れる洗剤や染料、金属アレルギーなども、生命力をじわじわと低下させる要因です。また、風邪やインフルエンザにかかりやすい体質は、既に生命力が低下しているサインです。過去のコロナ感染なども、体調変化のきっかけとして確認が必要です。

積聚治療では、問診で、患者さんの過去の出来事(社会歴)や病歴(既往歴)から生命力低下の原因を特定していきます。常に、この患者さんの生命力の低下を起こした原因は何だろうと考えながら問診をしていきましょう。
