応用Ⅰクラス 第4回報告

こんにちは。応用Ⅰクラス助手の田坂です。
6月26日(日)に行われた、応用Ⅰクラス第3回の講習会の報告です。
前回までの講習会では、初診カルテの項目をひとつひとつ解説していきましたが、今回は、初診カルテの表面(主訴について)と裏面(既往歴・社会歴)の説明がありました。
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主訴についての問診で重要なことは、精気の虚の原因と治療の指標となるように聞くことです。どこかに痛みがある患者さんであれば、ただ痛いだけでなく、どうするとどんなふうに、どこの範囲が・・・と詳しく聞く必要があります。
ズキズキと鋭い痛みだったのが治療後にズーンという痛みに変わったとか、痛みの範囲が小さくなったというのも、身体に変化が起こっている証拠、精気の虚が補われている証拠なのです。そのためには、治療が終わってから痛いですか?と聞くのではなく、痛みがどう変化しているのかを治療中でも常に確認できるようにしておくと治療効果もぐーんとアップします。
髙橋先生より、発症状況・時間的経過・部位(範囲)・性状・程度・頻度・持続・悪化因子・軽減因子・随伴症状・合併症・日常生活・社会生活への影響これらのことについてはしっかり聞けるようにしておきましょうというお話しがありました。

既往歴・社会歴については、
1.既往歴を確認する。
2.1の原因を社会歴を参考にしながら確認する。(労働・運動・趣味・事故・外傷など)
3.精気の虚の程度を把握する。(補助治療の必要性を考える)
既往歴・社会歴の問診では、精気の虚が何によって生じたのか(三因)を時系列を考えながら追加質問を行います。この応用Ⅰクラスの後半では、実際にお互い初診の問診も行っていきます。


ということで、本当に今回も盛りだくさんの内容でした。
次回からは、いよいよ病症の内容に入っていきます。受講生のみなさんは、次回までに赤本P153~(P156図)、続P33~(P43図)を読んできてもらえると、さらに理解が深まるはずです。
次回は、7月10日になります。
image2次回の講習で、この第4方式・2行線+督脉・知熱灸の実技の必要性が詳しく説明されます。

応用Ⅰクラス助手 田坂里織