こんにちは。基礎1コース東京土曜クラス聴講生の片山です。
6月25日(土)に第4回基礎1土曜クラスが行われました。
今回は腹診と腹証の決定です。
前回は脈調整まで行いましたが、その中で脈調整までの段階で残っている腹部の指標が積というお話がありました。
今回はその積を診ていきました。
まずどこに積があるのかを確認するために、お腹に地図を書かなくてはいけないということで腹部の区分をしていきました。
各区分の境界線は、反応が現れにくい場所を想定し設定されています。経絡上は反応がでやすいので、経絡と経絡の間に境界線があるとのことでした。
次に、腹部の区分を確認したうえで、いくつかの積が残った時にどの積を優先するか、優先順位の説明がありました。
優先順位としては積の性質でいうと痛みがあるものを優先します。
痛みの強さが同じ場合は積のある場所で優先順位をつけていき、身体の中心部に近いものを優先するとのお話でした。
最も優先する積のある位置によって証を立て背部に鍼をする順序を決めていきます。
先生のデモンストレーションをみてから実際に区分をしていきました。
最初のうちは手順をこなすのに精一杯になってしまいがちですが、先生の腹診の手つきや患者さんへの心配りまで真似していけると良いですね。
実際に区分をしてみると人によって領域の広さに差があることが分かったと思います。
腹部の区分にも五臓の名前が使われていますが、脈診と同様でその臓腑に問題があるわけではなく、あくまで反応の出ている場所を示す名前として用いられているとお話がありました。
腹診により決定した証により背部部に鍼をする順番が決まります。
次回は背部の区分をしていくようです。
次回の講習会は7月9日(土)です。
基礎1土曜日クラス聴講生 片山玲美