基礎集中・臨床研修・太子堂水曜日

無意識と調和

いったい、意識は、どこにあるのでしょう。なんとなく、イメージ的に、脳の話なのかと思ってしまいますが、実は、どうもそうとばかり言えないようなのです。

イグノーベル賞を、ご存知でしょうか。世界中の奇妙奇天烈な研究を、ノーベル賞をパロッて、ハーバードで、表彰しているものですが、日本人も結構、受賞しています。

その日本人受賞者の中に、単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力があったことを発見して、受賞した、北海道大学の中垣先生の研究があります。

迷路の入口に、粘菌を置いて、出口のところに餌を置いておくと、粘菌は、やがて餌に対して、迷路の最短距離のみを、いくようになるのです。さらに、別の実験では、粘菌と餌の間に、等間隔で、電気が流れる電線をはっておき、粘菌が、餌に向かって移動するたびに、次々と、電気ショックを受けると、最終的には、電線が無いにも関わらず、あらかじめ、粘菌が予想して、一定の間隔で、止まるようになった。そんな研究です。

どうですか、単細胞生物の粘菌に、意識が、あるように、思えませんか。

今まで、シナプスのつながりが、脳を作り、意識を作っていると、考えられていましたが、単細胞では、細胞同士のつながりは、当然、ありません。でも、明らかに、意思があるように見えます。まるで、何か、考えているようです。

もしも、細胞の一つ一つが、何らかの、意思を持っているとすれば、それは、とんでもないことです。

潜在意識とは、60兆の細胞の、60兆の意思、なのではないか。私達が、認識できる顕在意識は、脳で処理できる極少数の細胞の意思、なのではないか。底知れぬ潜在意識のなぞは、60兆の主張、なのでは、ないでしょうか。

イグノーベル賞、すごいです。意識のなぞを、解いています。私達が、処理できる能力は、限られています。処理できる以上の、細胞の意思を、拾い上げてしまうと、脳は、パンクしてしまいます。

外の刺激が、問題、なのでは、なかった。自分の中の、60兆の主張を、処理能力以上に、聞いてしまうのが、こころと、からだの、問題の、正体のように思えます。頭の中で、聞こえてくる様々な声は、細胞の、声にならない声、だったのです。神の声?霊の声?御先祖様?宇宙人?外からでは、ないのかもしれません。

すべての存在は、自分の中にいる。

もし、そうであるのなら、解決の糸口も、自分の中にある、と言うことができます。

瞑想、ヒーリング、鍼灸、細胞の調和をとるもの、それらはすべて、主張を取りまとめる力が、あるものなのかも知れません。いずれも、意識させなくする、ところに、その妙が、ありそうです。

ムカデの話を、聞いたことがあります。あれだけの数の足を、すべて意識していたら、うまく歩けない。無意識、だからできる。

無意識こそが、調和につながると、言うことができそうです。