基礎2日曜クラス第6回報告その2

投稿が遅くなってしまいましたが、9月4日(日)狛江市にある太子堂鍼灸院で第6回目基礎2クラスがおこなわれました。講師は高橋大希先生です。

陽の病症と指標の触り方(実技)のリポートです。

今回から体を陰陽で分けた時の、陽の問題に入っていきました。

病気の成り立ちを理解していく時、精気が虚すと(生命力が低下する)と人の体は手足の方から、特に足の下の方から症状が出てくる。それが上がってきて段々上の方の症状が出てくると考えます。

人間の体を上下で分けた時の下側が陰、上側が陽で理解していく時に、陽の問題は、頭・頚・顔・胸部や上肢の問題になります。

陰の病症を通り越して陽の病症がでてきているので、陰の症状より陽の症状が経過としても重症度としても大きいと考えていきます。

陽の病症の指標一覧

頚―下顎枝後面、胸鎖乳突筋、斜角筋、頸椎椎間C2~7、棘突起自体、椎間と棘突起。

肩関節―烏口突起、肩関節前面、肩関節後面、肩甲骨外縁、僧帽筋の外縁、中府、雲門、脇の下の極泉

胸部―(後面)胸椎の棘突起、棘突起の際、棘突起間

(前面)胸骨、胸骨、胸骨体、胸骨柄、胸骨体の際、足底。然谷の下。

足底の反応

脳の症状とか頭痛といわれるものは、頭の最上位まで来てしまったもの。

陰陽が逆転して足裏に症状がでてきます。足底に反応が出た時は陽の症状が極まっている、かなり強いと理解していきます。

そして今回の実技では陽の病症でみていく指標の確認を行いました。

「仰向けの指標」

1)足底

2)胸骨

3)中府 雲門

4)極泉

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「伏臥位の指標」

5)肩関節前面

6)斜角筋、胸鎖乳突筋

7)頸椎椎間 頸椎棘突起の上

8)烏口突起 肩関節前面

9)肩甲骨外縁 肩関節後面

dsc_1568

10)胸椎

臨床的に上の指標が取れてないのに下の指標がとれてくるということはあまりないので上の指標を優先してみていくとよいとのことでした。このような考えから志室は全体をみる指標ですので、いつもみるべきですが、肩甲骨の外縁や肩関節が緩んできたなと思ったら志室がどのくらい変わったかな、という感じで確認すればよいのではないでしょうか。

堀部