基礎集中・臨床研修講座

私達が、ものを判断する基準は、常に指標である。ということになります。例えば、こう考えます。西洋医学的な治療を受けている患者さんの体を診察したときに、その治療を受けた結果、指標が改善の方向性を示していれば、西洋医学の治療は患者さんにとって有効な治療である。と判断できます。反対に、とても評判の治療を受けたとして、その後に体を診察した結果、指標が改善を示さないばかりか、悪化を示した場合、その治療は、例えどんな名人の治療であっても、その人には有効な手段ではない。と判断せざるを得ません。これは手技による治療のみならず、漢方薬などの薬も同じように、指標をもって判断するのです。私達がすべてのものを評価する基準は、これ以外にはありません。
今日の基礎集中講座から。

まずは、指標を探れる手をつくることから始まります。そのためには、気の出る手にしないといけない。それがこの体に触れる訓練です。これをしてから指標を触るとぜんぜん違うものに感じてくる。それがわかると、全身に指標が現れていることがつかめる。全身が見えてくると、指標のつながりがわかってくる。すると、最小限の力で、体が緩んでくるのが手に取るようにわかるようになる。この感覚を忘れないようにしましょう。来週までに復習しておいてください。
今日の臨床研修講座から。