今日が臨床研修所の始まりです。
改めまして、皆様、新年明けましておめでとうございます。今年も、人様のお役にたてるような、鍼灸師目指して、共に学んでいきましょう。
鍼をして、灸を焼く。
ただこれだけのシンプルな行為が、たくさんの人の苦しみを和らげ、取り去っていく。
積聚治療は、シンプルな治療です。見た目の派手さも、特別な技もありません。
ただひたすら、目の前の患者さんの身体を見る。それだけなのです。
患者さんの身体は、必ず声をあげています。注意深く耳を傾ければ、どんなに小さな声であっても、聞き取ることができるのです。
その身体の発している声のことを、積聚治療では、指標、と呼んでいます。
指標は、単に鍼灸の効果を測るためのもの、だけではありません。
患者さんの身体が、何を話そうとしているのか、会話をするための、大切なツールなのです。
学校に通ったり、講習会に出たりする事は、
その先生が、今日ここに至までにかけてきた時間を買うことに他なりません。
だれもが同じ時間をかければ、同じところに手が届くのかも知れません。自分には十分時間をかけるだけの余裕がある、という人は、講習会にいく必要などないでしょう。
でも、限られた時間で、やりくりするしかないのなら、
時間は、買うものなのです。
だから、買ったからには、無駄にしてはいけません。
やるべきは、全てを吸収して、もとをとること。遠慮している場合ではありません。たった1年、あるいは2年で学ばなければいけないのです。
あなたが買ったのは、積聚治療の30年です。