第7回ボストンセミナー終了報告

毎年のことですが、毎晩飲んだくれてブログの更新ができていませんでしたが、ようやく報告いたします。

今年のセミナーも初級クラスと上級クラスに分かれて行なわれましたが、7年目の今年も、初級は全く知らない顏が、上級クラスは見たことある顏やらおなじみの顏が揃いました(笑)。

初級クラスは積聚治療の基礎を紹介しますので、気の概念から始まり、治療手順の紹介になります。2日間で初級クラスを終わらせるのは大変なんですが、今年はアメリカ人で積聚会の講師認定を受けている、ダイアン先生が我々の到着する前日に初級クラスの受講生に基本的な内容を講義していてくれた為に、大変スムーズに講義が進行しました。何より、実技がスムーズに。会長のお供をしている我々も片言の英語で実技指導にあたるのですが、昨年までとの違いを感じました。

さて、上級クラスは積聚治療を専門に行なっている人はもちろんの事、積聚治療を勉強しているが、実際に臨床では使用していない人も参加してきます。アメリカの鍼灸免許は日本と違い、更新制です。2年間で決められた時間数の勉強会に参加しないといけません。その為に積聚治療の勉強会を受講している人達もいます。日本だとなかなかそんなことは無いですよねー。学生さんがいろいろな勉強会に参加することはあっても、自分の治療法を確立して臨床をしているベテラン鍼灸師が他の治療法の勉強会に参加することは、まずありません。だって自分のやっている治療法が最高だと思っているから(笑)。もちろんそれでもいいのですが、なんだかもったいない気もします。アメリカ人鍼灸師は、自分が何年もやっている鍼灸治療法よりも、すごいと思ったら、簡単に今までの治療法を捨てて新しいことに取り組む姿勢を持っています。こういう所が日本人との違いを感じますよ。

気になる講義内容ですが、近年会長が注目してきた任脈のあるツボを紹介しました。そのツボを使用してすることで、ある症状(注:病名では無いですよ!)に対して大変良い効果を得られるそうです。その治療効果から得た結論の一つが、何故『至陰』や『三陰交』が逆子に効くのかということを解説されました。この解説は日本での講習会でもまだ講義されたことが無いので、今回のアメリカが初めてと言えます。何のツボなのか気になると思いますが、ここでは言いませーん(笑)。ただ一つ念のために言っておきますが、そのツボはあくまで補助治療として精気の虚を補うのに使用されます。ですので、基本治療あっての効果になりますし、基本治療が十分であれば用いる必要もありません。基本治療こそが積聚治療の最大の魅力ですからね。

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