基礎集中・臨床研修講座

質問、患者さんに治療を納得してもらうには、どう説明すれば良いのでしょうか?

まず、それは、患者さんの納得の問題ではなく、自分の納得の問題だということに、気が付かないといけません。

例えば、先生方は、患者さんを納得させるような説明を、しているのかと言えば、そんな説明は、していません。何故なら、必要ないからです。けれども、ここで誤解をしてはいけません。一般的に言われるような、インフォームドコンセントとしての説明が、不要と言うことではなく、説明を必要とする状況が、起こらないから、しない、ということなのです。

もう少し付けたしましょう。すべての現象の背後に、それを支える根元の力が、働いています。つまり、現象として表、陽に現れたのなら、それと切り離すことができない、陰、が必ずあるのです。表面だけの人間がいないように、必ず裏側が存在しているのです。
そして、その表側は、常に私達の意思で、焦点を当てたものを見ることになります。こちらから見て表でも、反対側の人からは裏になります。見る場所によって焦点が当たる所が変わるのです。

つまり、納得いかない人が、現れたということは、その背後で、自分が納得できないということに、焦点を当てていることに、他なりません。それが、現象として現れただけなのです。
同じような人は、自分が焦点を当て続ける限り、繰り返しやってくることになるでしょう。

そう、それだから、すでに十分納得している先生方の所には、そう言う説明の必要のある人が、はじめから来ないのです。だから、取り立てて、説明は必要ない、と言うことになってしまうのです。

それが、象徴、という易の考え方なのです。

ですから、表に現れた象徴を、変えるには、背後にある根元の力、すなわち、意思、を変える必要があるのです。

まずは、自分が納得するまで、やりこんでみたらどうでしょうか。

基礎集中講座より