2013年度東京基礎Ⅰ日曜日コース 6/9(日)第3回開催

今回は、脈調整の意義・目的を理解し実技実習しました。前回やりました腹部接触鍼の次の段階。腹部接触鍼は表層、最も表層の気を動かすことによって全体の気に影響させて整えていくということでした。脈を調整することは、もう少し深い気の調整になります。
まず腹部に接触鍼をし、浅い気の乱れを整えた後、脈を診ます。脈を診るということは皮膚より深い層の気を診るところとしています。
これは、患者の身体全体に対して影響が及んでいることを意味して診ています。
患者の前腕部(LU6)の指標をとって、圧痛の強い方と弱い方を探って、その反応が弱かったほう、圧痛がなかったほうの太淵穴(LU9)または大陵穴(PC7)に鍼をしていきま した。その鍼をしながら時々 指標の変化を確認し圧痛が無くなったり、両側ともに同じような状態になったら、はじめに診たように左右の脈のバランスを診て 整ったことを確認しました。

○症状は単なる現象に過ぎない○
毎回、あるチェックポイントを決めて、一鍼ごとにその反応を、原因となる冷えの指標としてチェックしていきます。反応は圧痛の場合が多いです。
1度の治療行為によってすぐに疾患や症状自体が治らなかったとしても、主訴を含めた各指標の反応がたとえ1つでも減少すれば、それは少し温まった とか「病的な冷え」が補われたという基準にしようと考えます。また、指標の変化が少なければそれだけ冷えは強い、深い、ということです。これが積聚治療で の「病的な冷え」に対する診方です。

初めての方、何回かやったことのある方、それぞれ最後まであきらめずに目的に向かって、最終的には全員そろって脈調整完了となりました。

☆次回6/23(日)13:00~は、積と聚の説明、腹部領域の確認、積の種類や程度の分類、腹証の決定方法に入っていきます。
最後まで一緒に頑張っていきましょう!!(講師:横山季之)

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