こんにちは基礎1日曜コース聴講生の佐藤です。11月13日に行われた9回目の講習会の様子をご報告させていただきます。講師は横山季之先生です。
基礎1講習会もいよいよ残り一回となったこの日の講義は「鍉鍼の使い方」でした。
鍉鍼とは鍼灸学校の授業では古代九鍼の一つで「刺さない鍼」に分類され、現代では小児やお年寄りといった刺激量を気を付けないならない患者さんや、鍼に対する恐怖心を持つ患者さんに用いられるのが一般的です。
でも積聚治療では上記のような患者さんはもちろん、重篤な患者さんにも用いられます。
その理由はあまり他の治療では意識的に用いられない「意識」を用いるからでした。
「意識」を用いるメリットとして
①治療時間が短くなる→精気の虚を補うスピードが早くなる
②治療効果の持ちが良い
③鍉鍼を使いこなせる
ということが紹介され、そのための第一段階として鍉鍼の使い方が説明されました。
まずは鍉鍼の構え方です。
ここでは先生の構えをもとに、受講生各自でフォームの確認がされました。
基本は毫鍼の時と同じなのですが、刺手にかける圧が異なります。かける圧は鍉鍼の重さとなる5gだけで、それ以外に余計な圧は加えないことを強調されました。
圧がかかりすぎてないかのチェックとして、他の受講生の身体で確認してもらい、最後に先生の身体を借りてのチェックが行われました。一つの指標として、構え終わった皮膚に鍼の痕が残らない程度の圧ということでした。
その後は鍉鍼を用いたお互いの治療です。刺さらない鍉鍼を用いての初めての治療でしたが、皆さん刺手の圧を意識し集中して取り組まれました。
遠くからでも先生の監視の目が光ります(笑)
今回は鍉鍼の構えが主でしたが、その前に行った「意識」についての内容も印象的でした。特に「見える技術(委中刺入や施灸力)を上げないと、見えない技術(意識)は上がらない」いう言葉が印象的でした。本日これから基礎1最後の講習会が行われます。練習して来て出来た疑問を解消する最後の機会です。本日も宜しくお願いいたします。
基礎1東京日曜聴講生 佐藤