2024年度 基礎Ⅰコース 日曜クラス 第10回

2024年11月17日に基礎Iコース日曜クラスの第10回の講習が行われました。今回が最終回となります。

今回のテーマは前回学んだ基本的な補助治療のうち、もう1つの季肋部下縁のツボを用いる方法になります。

講義ではこの補助治療は前回の四肢のツボでも十分に生命力の低下を補えていない場合に用いること、そして、今回の季肋部下縁のツボも前回同様に2穴までとすることとし、基本治療から2つの補助治療までの全体を通して、使うツボは多くても8穴までとすること、さらに基本的にはより少ないツボ数で治療を行うことが望ましいと説明がなされました。さらに、季肋部下縁のツボの取り方、鍼の当て方の説明がなされました。

デモンストレーションでは、手塚先生から季肋部下縁のツボを取穴する際のポイントとして、方向や圧の強さの説明があり、触れた時の感覚として凹んだところやぶよぶよとした所を選ぶといった細かい説明がありました。そして、鍼の刺入では骨の裏側に入れていくイメージで行うと説明されました。

その後、実技練習が行われましたが、この際、基本治療では手塚先生からそれぞれの手順ごとに時間が指定され、その時間内に手順を終わらせるように行いました。その後、補助治療として先ずは四肢のツボを用い、そして、今回学んだ季肋部下縁のツボの補助治療を実際に行いました。

基本治療では今回時間を測りながらでしたが、受講生の皆さんは焦らず自分のペースで時間内に治療が進めることができていました。また、補助治療ではツボを手塚先生に確認をしてもらい鍼を行っていました。

最後に手塚先生から手際よく手順を進めるために、また、治療の集中力をつけるために時間を測りながら治療をすること、そしてとにかくたくさんの人を治療して、患者の体に触れることで上達していくと話がありました。

今回は最後の講習会となりましたので、終了後に受講生からの発案で食事会が行われ、今回の講習内容だけでなく、いろいろな質問や日頃悩んでいることの相談で話が尽きないようでした。

積聚治療は何度学んでもその時新しい発見があり、その時の疑問点を繰り返し学ぶことでより理解が深まっていくと私は思います、実技でもただたくさんの人を治療するだけでなく課題を持ち繰り返すことでより早く上達できると思います。

講習生の皆様、5月から半年間お疲れ様でした。

3月には学術大会も開催されますのでその際にお会いできたら嬉しいです。

助手 川浦 渉太