このところ東京は、不安定な天候の日が続いていますが、比較的涼しく過ごしやすい気がします…気のせいでしょうか。
本日、曇が多く気温24℃という過ごしやすいなかでの講習会。 17名(1名欠席)の参加です。ありがとうございます。
♯募穴(季肋部)を使った積の調整
募穴(ぼけつ)の募とは「集結する」という意味があります。募穴は臓腑の気が胸から腹部にかけて集結する経穴を指します。 鍼 灸の世界では臓腑が病状に侵されると、募穴に異常な反応が生じるとされます。あるいは、難経の六十七難にも記されていたりします。臓腑のエネルギー(経 気)が集まるところにあります。みぞおちや胸郭に異状があることで全身にうまく気が巡りません。のどや胸も重苦しくなり、胃腸も不調で不快感を感じたりし ます。
そういったことをふまえて、積聚治療では、季肋部下縁全体を募穴の部位と考えて、健側の部分で、その虚しているところに鍼をしていきます。ツボにこだわる必要はなく、触診によって虚しているところのほぼ1~2ヶ所に施術を行えばよいということです。
鍼をするときは、非常に慎重にするということ、特に過敏な人にはSJ鍉鍼を使ったほうがいい場合もあります。患者さんに不快を与えないように用いるというのが基本になります。あまり鍼を長々とする部位ではないということ。少し気を遣わないといけない治療です。
ただし、患者さんの苦痛な気持ちを察して、あまり鍼の力が弱くなってはだめです。またそういうような遠慮がちの施術はかえって不快な感触を与えますので、しっかりとやるということです。
☆次回は、2週間後 9月8日(日)13:00~ です。
体調を崩しやすい人、疲れを感じる人は、普段以上に健康を意識した生活を送るようにしてくださいね。特に鍼灸学校3年生・専攻科2年生の基礎Ⅰ受講生の方~!!!(講師:横山季之)