こんにちは。
応用1コース事務局日曜クラス助手の片山です。
11月10日に第10回講習会が積聚会事務局で行われました。
今回は最終回ということで、今までの講習内容の総復習に加え、臨床する上で気をつけるべきことについて講義がありました。
まずは初診時の問診です。
初診時の問診では得た情報が精気が虚する原因かどうか確認していく必要があります。この段階でなるべくたくさん指標を確認し、患者自身に認識させてあげるのが大事になります。
特に生理痛や難病など今すぐ指標の変化が分かりにくいものに関しては別の指標で身体の変化を患者に認識してもらい、身体の変化を納得してもらう必要があるとのことでした。
積聚治療は精気の虚に対してアプローチしているので術者はつい主訴を蔑ろにしてしまう場合が多々あります。
特に動作時痛がある場合は指標を動かしてもらい確認する事で、患者に変化を認識してもらうとともに、主訴の状態を通して精気の虚が補われているのを認識する必要があります。
主訴が変化しない場合は外傷などがないかを確認します。変化しないことを誤魔化すのではなく、治らない原因を探し、次に繋がるような説明をしっかりします。
実習では初診時の問診から治療まで通して行いました。
森先生から初診時の問診の時間が長くなりすぎないようにとアドバイスをもらっていました。主訴に関しては詳しく、それ以外のことは一気に掘り過ぎないようにとのことでした。
主訴に関係ある指標に関しては細かく触診し左右差があるかどうかを確認します。特に動かすことによって生じる指標は、必ず治療中に動かして確認することが重要です。手順を追うことばかりに意識がいってしまわないように注意しましょう。
治療では患者の状態に合わせて以下のものを選択していきました。
・治療方式 (← 病症から治療方式を選択)
・背部ライン( ← ラインの選択は督脈を基準に選択)
・手段(道具) (← 道具は指標の変化を基準に)
患者の身体が変化しやすい刺激を各自で選択出来ることで、治療技術・効果は向上します。
受講生の皆さんは初診の問診、治療方式・背部(ライン)・手技(道具)の選択、さらには補助治療の選択を行いながらの施術がスムーズに行えるようになられているようでした。
応用1コースで習った内容を忘れないよう、実践に活かせてもらえたらと思います。
今回は最後の講習会ということで懇親会を行いました。
美味しいお食事をいただきながら、ゆっくりとお話ができたのではないかと思います。受講生の皆さん10回お疲れ様でした。
応用1コース事務局日曜クラス 助手 片山