雪景色となった北海道恵庭市で、11月17日(日)基礎2コースが開催されました。
第8・9回は、陽の病症の続きです。
座学では、陽の病症の運動器疾患、指標、治療のポイント、補助治療として手の井穴・榮兪穴・胸椎椎間・胸椎脊際を確認しました。
次に陽の病症・その他の疾患として判断する症状の種類、病症と一致する唯一の指標としての脈診、脈診と病症の関係(症状の進み方)、脳頭蓋骨・顔面部の疾患の特徴(上実下虚、表実裏虚、頭部への強い熱気)、指標の種類、補助治療に使うツボ(失眠、命門、鳩杞、曲骨、極泉、百会、華蓋、中庭、顔面部(四白・巨髎)、歯槽)について学びました。
実技では、後下関の指標となる顔面部(四白・巨髎)の触り方を確認した後、補助治療は命門又は鳩杞の灸、極泉と後下関(健側へ鍼、患側へ灸)を練習しました。
今回は第8回と第9回を連続と言うこともあり、補助治療で使うツボが沢山出てきて、受講者の皆さんはどのツボを使うか整理が大変そうでした。
患者さんの主訴や問診から、どの病症に該当するか、病症の深さを判断しつつ基本治療で主訴や指標の変化を見ながら、補助治療としてどんな症状の時にどのツボに刺激(鍼又は灸)を行うかをしっかり理解して整理しておくことが治療時間を延ばさずに効率的に治療を行うポイントになると思います。
北海道基礎2コースもいよいよ次回が最後になります。
寒さも厳しくなって来ますが、体調に気をつけて頑張りましょう。
(佐藤隆史)