5月25日(日)に2回目の講習会が行われました。
今回のテーマは「指標と接触鍼の理論と実技」
本日から、積聚治療における基本治療の手順に沿った内容が続いていきます。
指標
基本治療の際に確認する場所について、テキストの順に講義が進められました。指標を確認する際のポイントとして、指で圧をかける際の力や角度を一定にすることが大切だと何度も強調されていました。同様に、指で押したときの自分の感覚が基準になり、同じ押し方で確認や評価を行うことが重要だと説明がありました。

腹部接触鍼
最初に腹部接触鍼の意義、行う部位や方法についての講義があり、腹部接触鍼時の指標(大腿骨内側上顆、曲泉、膝関、陰陵泉)の取り方と腹部接触鍼のデモンストレーションを見学しました。その後、受講生同士で先ほど見学した一連の流れを実践しました。腹部接触鍼の意義にある「全身的には最表層の気を動かす」を意識して行ったことにより、指標の変化を実感した様子でしたが、最初と同じ押し方で指標の変化を確認することが難しいと感じていたのではないかと思います。

委中穴への刺入練習
講習会の最後には、前回と同様に委中穴への刺入練習を行いました。先生の方から、テキストに記載されている圧迫法について再度説明があり、術者の手指にテキストの内容が馴染むようになっていくように心掛けるように言われました。前回よりも手の構えが安定しており、鍼体が撓まなくなったように見えました。この期間、真剣に練習に励んだ成果がみられたのではないかと思います。
3回目の講習会は6月8日(日)です。今回、腹部接触鍼の前に下肢の指標を確認してから接触鍼を行いましたが、次回は脈診・脈の調整が加わります。予習と復習をして備えておいてください。