常に自分の立っている場を確認しておく必要があります。私達の意識の先にあるのは、全ての根元であって、それ以外のところに焦点が当たることはないのです。表面に表れた現象に働きかけることで、一時的な満足感を提供することはできます。しかしそこに双方の本質的な喜びは存在しません。私達が求めるのは、双方の恒久的な満足感であり、喜びです。根元の存在を知るもののみが、伝えることができるものなのです。素問にあるように、これは万物の大元であり、変化する力そのものなのです。私達が、根元に近付けば近付くほど、すべてが、私達一人一人の手の中にあることに気が付くでしょう。これが私達が目指している鍼灸の姿です。
基礎集中、臨床研修、今日の講義から。