東京の朝夕は冷え込み、ひと雨ごとに寒さが加わっていくころとなりました。講習会もいよいよ深まってまいりました。 最後まで全員で頑張りましょう!
♯テーマ; 補助治療(灸頭鍼、皮内鍼、散鍼)
『灸頭鍼』
艾を軽く丸めて球を作り、半分に割って、鍼柄をつつむように艾球をつけ、下部の四隅から線香で火をつける。
ポイントは、艾球の上の部分をしっかりつける。そのときに鍼頭を力強く押し込んだりしないように十分注意する。また、艾球が大きいと鍼体全部がかぶってしまい、安定しません。鍼柄の下の部分は必ず出ているように固定する。また、灸の重みで鍼がたわむことを考えて、臀部など体の曲線があるところには、ベッド面に対して垂直に刺鍼をするようにしましょう。
壮数は、患者が熱感を覚えるまでとする。おおむね2壮。同時に二箇所までが適当です。
深い痛みで凝りかたまっていたり、強い冷えが伴う場合や婦人科系の疾患にも効果があります。必ずマスターしておきましょう。
『皮内鍼』 ①陰面陽面を問わず、冷えによる痛みのある所、②知覚の減退しているところ、③巨刺の応用できるところ、④腹部に不快感のある所、⑤倦怠感(命門付近)。注意として、熱感、うっけつのある所には用いない。絆創膏のかぶれに注意する。(改訂テキストより) 定期的に治療に来ることができない人などに、治療効果を長持ちさせるためのものですが、知っておくと便利だと思います。しっかり練習して実際の臨床にも使いましょう。
☆次回は、2週間後 11月25日(日)13:00~ です。 今年度の講習は、いよいよ最終回となりました。今までの総復習となります。 (担当講師:横山季之)