基礎集中・臨床研修講座

今日は水曜日に開かれる、久しぶりの基礎集中講座です。何度もやっているようでいて、なかなか慣れないものです。毎回、うまく話せるだろうかと、緊張するのです。今日は特に一番初めというのもあって、いっそう緊張してしまうのでした。 そんな風には見えないと言われそうですが、とにかくそうなのです。で、今日は何を話したのかと言えば、積聚治療の根本の概念である、気、と、太極と陰陽について話しました。おそらく、どの話しも初めて耳にする内容だったのではないでしょうか。今まで確かに気や陰陽の話しも少しは聞いたことがあったかも知れませんが、今日話した観点からのものは、聞いたことがなかったと思います。あまりに深く、広大な内容なので驚いたと思いますが、これが本来の気と陰陽、太極の話しなのです。なぜ?そんな深い内容のことがわかるのか?
それはこれらのもとになる原典が存在しているからです。それを見れば誰でもそのことを知ることができるのです。それが四書五経の筆頭である易経という経典なのです。今日、自分で話していながら、あまりにも深淵で広大な理論に、あらためて深い感慨を覚えました。自分たちは、こんなにも意義深いことを毎日させて頂いているのだと、講義をしながら感謝と喜びに溢れてしまいました。さて、受講生の皆さんは、今日の内容をよく思い出して、来週まで噛み締めて言葉を味わってみてください。それだけでも、日常の診療に変化が起こるでしょう。けれども、その程度のことは驚くに値しません。なぜなら、それも根元の力の一端だからです。これからもっと、もっと、ディープな世界に入っていきます。是非、自分の変化を楽しんでください。

基礎集中より