6月18日(日)北海道基礎Ⅱコース2回目が北海道メディカル・スポーツ専門学校で行われました。会場となるメディスポは札幌から電車で30~40分離れた恵庭市にあり、どちらかと言うと札幌より新千歳空港に近い位置にあります。この日は天気も良く、空には飛行機が飛び交い、やっと暖かくなった北の大地に花が咲き乱れる中、朝9時から講義開始となりました。
今回の講義は補助治療の説明と陰陽による人体の見方、陰の病証の運動器疾患についてと特殊鍼法でした。中でも人体の見方(上下、深浅、内外、陰陽)は、どの補助治療を選んでいくか、どのように治療していくかに大きく関わっていきますので重要です。「人体はちくわである」という説明に戸惑っていましたが、考え方の基本になりますので腑に落ちなければ次回また質問してしっかり理解しましょう。
実技では腸骨稜(I1~I5、秩辺周辺)の指標と崑崙、太溪の触り方を重点的に学びました。崑崙、太溪は教科書に載っている場所とは少し違います。押す方向でも反応の出方が変わってきます。ここは肉の柔らかいところではなく骨に向かって押すのがポイントになります。
下肢の運動器疾患ではI1~I5・秩辺周辺の指標を変化させることが重要です。指標を捉えられなくては変化を掴むことが出来ません。触り方が良く分からなかった人はたくさん触って練習しましょう。
運動器疾患の治療では、美由紀先生が仰っていたように患者さんに痛いところを動かしてもらって意識させることが大変重要です。どうやったらうつ伏せや仰向けの状態で痛みが再現できるかを考えながら治療していきます。今回の実技で、痛いところを意識させながら治療すると変化が速いことを実感できたのではないでしょうか。
なぜに広い教室にめいっぱい広がって座るのか?仲が悪いわけではありません。(横井雅子)