はじめまして。この度、基礎2日曜コースの聴講助手に入らせていただきました高橋洋輔と申します。至らない点も多いのですが、お邪魔にならないように全10回の講習を受講させていただき、その報告をさせてしたいと思います。。共に学ばせて頂ければ嬉しいです。
それでは、講習当日の報告をさせて戴きます。
5月10日(日)2015年度基礎2日曜コースがスタートしました。参加者は10名で行われます。遠くからは北海道から来られた方もいらっしゃいますが、学生の方、教員養成課程の終了者、臨床経験豊富な方など、様々な経験の方が来られています。当日は非常に天気も良く(暑い位でしたね)、皆さんも10分前には集まられていて、皆さんの講習にかける思いがスタート前から熱気として伝わってきました。
今回は、自己紹介→講義→お互いの治療→質疑応答という流れでした。
初回の講義内容は「精気の虚について、補助治療(3)」ということで、基礎1の復習や、知識の確認から始まりました。タイトルにある【精気の虚】の概念は基礎1から応用コースに至るまで、何度も何度も登場しますが、それだけ大切なものだという事なわけです。
その大切な概念も基礎1が終わり、自分自身で勉強を深めていると、安易な理解をしてしまったり、シンプルだからこそ難しく感じてしまったりする部分でもあるかと思います。講義では、過去に出た質問や、この段階での積聚治療家が陥りやすい間違いなどを基に、内容も濃く豊富なスライドを使用されます。たとえば、積聚治療での「虚実」や「冷え」という言葉は、同じ言葉を使っても他の鍼灸治療法とは概念が大きく違いますので、かなり、重点を置かれていたと思います。
「今、何が理解できているのか」「どこが出来ていないのか」「段階を飛ばして理解しようとしていないか」など平易に段階を追って確認してくれていましたので、受講生の方々も理解の幅がと広がった事と思います。皆さん頷かれていましたね。
お互いの治療に移った後は、ひと通りに治療をしていただきましたが、その際に先生は出来ている点、次に体得すべき点などポイントをチェックされてましたね。
「指標を触る際の姿勢や手の使い方」
「鍼をすりおろすにも、何も考えずにやっていないか」
「背部の刺鍼中、指標を触るタイミングなどは自分の中で基準があるか」
など、挙げられたポイントは具体的なものでしたね。患者さんという不安定な存在をみる上で、取り組み方を変えて治療をするだけで、治療効果は変わるとのことでしたので、次回までにぜひ取り組んでいただきたい点です。
私の経験からも、受講の参考になればうれしいのですが。
積聚治療の講義は、例えるのであればドンドン湧き出る泉みたいなものです。汲めば汲むほど豊かになれる泉です。講師の先生は本当に惜しみなく伝えてくれていますが、実は得方は自身の取り組み方で変わるのです。たくさん汲むために自分の器を大きくしたいのならば「練習」と「勉強」が必須です。まずは、先生が伝えてくれた事をしっかり反復しておくといいと思います。
この長くも短い10回の講義をより良い物にするために、今回やった点は次回までにしっかりやること。それに尽きると思います。
では、次回は5月31日です。元気にお会いしましょう!
基礎2日曜クラス聴講助手 高橋洋輔