2024年度 基礎1コース 日曜クラス 第1回

2024年度の基礎1コース日曜クラスが5月19日から始まりました。

講師は今回から講師となった手塚達弥先生です。

先ずは、第1回の講習会は受講生の自己紹介から始まり、出身校、今回積聚治療を学ぶきっかけなどを話していただきました。

講義では積聚治療を考案した小林詔司先生の紹介から始まり、どのような治療法かについて説明がありました。その中で、小林詔司先生が学校で実技指導を担当している時に、腹部の異状である積聚(痛み、硬さ、拍動)に注目し、学生同士が実習でこの積聚の変化を確認しやすいという点から腹診によって取り入れ、腹診の結果と背部のツボを関連づけたことで治療方法が出来上がり、そして、気と陰陽という観点で理論づけられてきたものが積聚治療であると説明されました。

私もこの治療法を初めて習った際には、先生が診ている腹部の異状などを自分でも確認しやすいと感じました。

続いて講義は基礎理論に入っていきます。

積聚治療では東洋的な発想を基本とした鍼灸治療であり、この世のすべてを気という概念で理解しようとするということが説明され、この概念の内容に基づいた積聚治療の人体観や、病の原因、治療方法などについて説明がなされました。

私も最初は、これらのことをすぐに理解することは難しいと感じましたが、実技をやっていく中で、考えながら、少しずつ捉えられていけると感じています。

また、講義では基礎1コースで習得していく基本治療のデモンストレーションを治療手順を説明しながら行われました。

その後休憩を挟み、実技に入っていきます。

今回の講義の後半ではS J毫鍼の操作練習で委中に刺入をする練習をしました。

先ずは、SJ毫鍼の持ち方、構え方、刺入方法の説明があり、その後受講生同士お互いにペアになり委中刺入の練習をしました。

積聚会で用いるS J毫鍼は鍼先が丸い卵型になっていて、一般的な松葉型の毫鍼に比べ刺入する際の抵抗が強いので中々入っていきません。そのためか、皆さん苦戦しているように感じました。

第1回の講義は以上です。

第1回目の内容は積聚治療でとても大切な内容になります。

はじめの内容で疑問に思ったことは、次回の講義の際に手塚先生に質問してみましょう。

これから実技の内容も増えていきますので、前回の講義内容をしっかり復習し、そして、委中刺入の練習もしてください。

助手 川浦