小林会長連載の「100歳まで元気にコバヤシ鍼灸院」、今号は第72回「痛みが移るのはなぜか」。
病気ではない、とは思っていても痛いところも全く無いし、内臓の働きも完璧だ、
という人はあまりいないのではないだろうか。
身体が健康を保つためには、疲れが溜まって活動力が低下するのを防ぐのに尽きる。
活動が低下すると温かいはずのところを温められなくなる。冷えると痛みが出る。
そしてもう一つ、身体の熱がうまくコントロール出来なくなって必要以上に熱くなるところが出てくる。炎症という言葉は、その部分に熱が溜まってる状態。
やっぱり痛みが出る。
熱と冷え、正反対の症状に思えるが、元は両方とも身体が本来の働きが出来ないことが原因。
適度な疲れは、休めば回復出来るけど、過度な疲労や、回復するための休みが取れないなど、身体を酷使すると、
ちょっとずつ熱や冷えの症状を出してくる。
すぐ気付くものもあれば、結構溜まってドカンと症状が出たと思うものもある。
その部分だけ見れば、急に痛くなったと思っても、全く問題がなくていきなり激しい痛みが出ることはない。
すごく辛くて気になる痛みだけが、身体の疲れのサインではありませんよ。
太子堂鍼灸院ブログより転載