基礎2コース 東京 土曜クラス 第8回

 こんにちは。基礎2コース東京土曜クラス助手の片山です。

 9月29日(土)第8回講習会が行われました。

今回は前回行った以外の陽の病症の補助治療について行っていきました。

使用する穴は

陰の病症でも使用した、失眠、命門、曲骨、鳩杞

陽の部位に位置している、極泉、後下関、百会、胸骨部(華蓋、中庭)、顔面部、歯槽

などです。

体を前後でみると前面が陰面、背面が陽面に分けられます。

陰面の穴を使うときは陽面のツボでは変化が見られない深い病の時に使うとの事でした。

今回は陰の病症でも使用した穴についての説明もありました。

これらの穴は陰の部分に位置していて、陰虚を補う事で陽の病症を改善させることを目的としています。

例えば失眠。

失眠は膝の痛み、下腿の浮腫み、不眠などが主治としてあります。考え方としては失眠は足底にあり冷えが膝まで上ってきてしまって起きている膝の痛み、浮腫み、さらに冷えが上り頭の方まで冷えがきてしまっている不眠の改善が診られるので、膝の痛み、下腿の浮腫み、不眠などでつかわれます。

ただ主治にある症状と一緒だからとその穴を選択するのではなく、症状と冷えの程度からどの穴を使用するか選択していけると良いですね。

 実技では、前回確認出来なかった胸椎棘突起際、棘突起間の反応を診て、透熱灸を行いました。

胸椎は腕の筋肉の延長線上であり、腕の筋肉の力に骨が引っ張られ負けてしまっていると、胸椎の骨に痛みが出てくるとの事でした。とくに脊際は圧する方向、深さとなかなか診るのが難しいですよね。

しっかりと反応を捉え、そこに透熱灸をすると思わぬところまで変化が診られ、身体に与える影響力の強さに受講生も驚かれていました。

次回の講習は10月20日です。

基礎2コース東京土曜クラス 助手 片山