こんにちは。基礎2コース東京土曜クラス助手の片山です。
9月15日(土)第7回講習会が行われました。
今回から陽の病証の補助治療を学んでいきました。まずは運動器疾患の補助治療を中心に行いました。
陽の病症の際に用いられる補助治療は、
①井穴・榮兪穴
②胸椎棘突起間
③胸椎棘突起際
④指間穴
です。
その中で今回は井穴と榮兪穴を中心に話がありました。
井穴は手首から肘までの問題に対してと手の井穴はものもらい顔面神経麻痺などの顔の症状に対して用いることが多く、足の井穴は頸のこわばり、後頭部、くも膜下出血など脳、頭の症状に対して用いられることが多いです。
積聚治療でいう井穴とはツボがあるない関わらず、10本全ての指の両側にある爪甲根部の事を指します。
榮兪穴は肘から肩までの問題に対して使われます。
榮兪穴も井穴と同様で、すべてのMP関節の近位と遠位に榮穴、中手骨の近位端に兪穴をとります。
このあたりは骨に向かって圧して反応をみていくのがポイントです。
反応を探していき他と違うところが治療穴になります。
井穴の反応は圧痛、指の充血、変色や変質などが顕著なものなどを主として診ていきます。
これらの反応が診られる場所に、透熱灸や刺絡を行います。
井穴、榮兪穴以外に胸椎棘突起際や胸椎棘突起間の反応及び治療も大事になるとのことでした。
胸椎棘突起際の施灸は下肢の症状にも対応できる。陽の病症まで影響が及んでいる下肢の症状であることもある。
治療をしていくうえで大事になるのは、まずは基本に忠実に治療をし、その症状が陽の病症なのか陰の病症なのかしっかりと見極められることとのことでした。
実技では陽の病症に対する治療として井穴の刺絡を行いました。井穴の反応は鍉鍼を当てて他と違うところを探していきます。
学校ではなかなか刺絡の手技を習う機会は少ないので勉強になったのではないでしょうか。
受講生はしぼり方に苦戦されているようでした。患者さんで適応の人がいらしたらどんどんチャレンジし、慣れるのが一番ですね。
基礎2コース東京土曜クラス 助手 片山