2025年 基礎1コース 静岡クラス 第4回

6月22日(日)に4回目の講習会が行われました。
今回は「腹部区分と腹診」がテーマになります。

 腹部には生命力の低下が「積聚」として現れます。積聚治療では腹部接触鍼と脈調整で動いた腹部の異状を「聚」、腹診で確認できるものを「積」として区別されていますが、現象としては連続した気の在り方であると捉えられています。

 はじめに腹診の意義と腹部の区分について、講義が進められました。腹診は、積の優先順位に従って腹証が決定することにより、背部治療の手順につながる重要なところだと説明がありました。また、腹部の領域を五蔵に区分する方法の説明を受けました。

 続いて、積の種類(痛積、牢積、動積)と程度分類、積の序列について説明がありました。積の序列は、腹証を決定するうえでの重要な内容でもあり、受講生からの質問が多数ありました。受講生の積極的な姿勢が、とても印象的でした。

 実習では、腹部の区分と腹診の仕方のデモンストレーションを見学。その後、腹部接触鍼から腹証決定までの一連の手順と委中穴への刺入練習を受講生同士で実践しました。腹診では、積を確認する際の手の動かし方に迷いや戸惑いがあったのではないかと思います。先生の方から、示指・中指・薬指の3指を意識的に動かし、何度も訓練していくことが大切だと説明がありました。一方で、脈診時の姿勢や手の構えは前回の講習会時よりも安定感が増していましたので、これまでの積み重ねが成果となって現れているのではないかと思います。

 次回は7月13日(日)。講習会も半分まで進み、いよいよ背部の治療に入っていきます。これまでの手順を再確認し、次回の講習会に備えておいてください。

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