5月24日に易経入門講座の第2回が行われました。
鍼灸を含む東洋医学では陰陽という言葉がよく使われます。
この陰陽は東洋医学が生まれる前から易でも使われており、陰(- -)と陽(-)と記号で表されます。
この2種類の記号を爻《こう》と呼び、爻を3段に重ねたものは、2×2×2で8パターンなので8つの卦《か》で八卦《はっか》と呼ばれてきました。

八卦は陰と陽の記号が重なってできているので、それを手がかりにそれぞれの記号から様々な事物を連想していきます。
例えば、陽-陰-陽の卦でしたら、「陽=かたいもの」に囲まれた「陰=虚」ということで「中身が空の容器」などといった具合です。
この記号と関連付けた事物のイメージを象《しょう》と呼び、易を実際に活用する際には多用される要素です。
今回は代表的な象である卦の働き、家族関係、自然の説明がありました。
易の占いには、象を使って卦を作るやり方もあります。
とてもシンプルでわかりやすいので、初学者が易に馴染む練習にも使いやすいやり方です。
逆に筮竹を使うとても複雑なやり方もあります。
易占と聞いて一般的に思い浮かぶのはこちらのやり方だと思います。
7月の講義で行う予定なので受講生の方はお楽しみに!
道具をお持ちでない方は、7月の回までにご用意をお願いします。