練習のための

今日の臨床研修所

ペアを組んで何度も練習していると、段々と身体が慣れてきて、敏感に反応してくれるようになってきます。

通常、物理刺激は、慣れてくると鈍感になると言われていますが、

軽刺激を積み重ねるタイプの鍼灸の場合は、反対に反応が良くなっていくようです。

繰り返し刺激で、知覚回路が強化され、確立されていくような印象を持ちます。

さて、話しを戻すと、
普段から治療をしあうことで、より敏感に反応する身体になっていることから、

簡単に指標が変化してしまうことが、あるのです。

ここが、落とし穴になります。

自分が、治療ができる人であると、勘違いしてしまうのです。

そう、それは、勘違いなのです。

ところが、

そのことに気が付くのは、ごく限られた人だけです。ほとんどの人が気付かぬままに、自信をもって世に出て行きます。

それは、それでいいと言うこともできますが、

まあ、いずれにしても、遅かれ早かれ、勘違いに気が付くことは、間違いありません。

ここで(研修所)勘違いに気付くことは、プラスになることはあっても、決してマイナスになることはありません。むしろ、そうなるように仕向けているくらいです。

自分達で、甘い指標を設定すれば、その時の満足度は、高いものになるでしょう。

厳しく設定すれば、結果はその逆に。

我々は、プロですから、必ず結果を出さなければなりません。

リターンは、ゼロかプラスか。

だから今、失敗しておくのです。

外でした失敗は、

高くつくのですよ。

間違いを指摘されるのが嫌で、逃げ回って、自己満足に浸っていても、

治療が出来るようになることは、ありません。