やっていることも、見た目も、ほぼ変わらないと思います。では、何が違うのでしょう?一番の違いは、意識の置き所です。指標、ということでしょうか?それも、進度によっては、正解です。更に余裕がある人は、その指標の背後にある、根元、に意識を向けるといいでしょう。
例えば、足の裏が痛い人の、足の裏だけを意識して治療をすれば、文字通り足の裏の治療をしたことになります。実を言えば、指標を意識するだけでは、これと、何ら変わらない治療といえます。もしも、指標を取ることには成功したけれど、あまり変わった感じがしない、そんな治療になってしまうとしたら、根元が、十分に意識されていないことが考えられます。よく耳ツボ療法は、その場しのぎで、体が元から変わることはない、と言われますが、要は、根元を意識するか、その手前を意識するかで、結果が変わってくると言うことなのです。もう少し解りやすく言えば、それで、全部が治ると思っているか、それだけでは、無理だと思っているかの違いなのです。私達は、思っている以外の結果を、手にすることは、ないのです。それも、より深いところから思えば思うほど、その通りの結果しか現れません。いくら自分を偽ってみても、結果がそうであれば、心の底で思っていることは、それなのです。
根元を意識する。とは、そう言うことなのです。すべてが、見る立場によって変わる、見せかけの象徴に過ぎない。という事実を忘れてはいけません。
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