基礎Ⅰ土曜も八回目、今回の補助治療は鍉鍼と知熱灸を行いました。鍼は「(患者さんの身体の中で)熱を起こすもの」、灸は「(外部から患者さんの身体に)熱を与えるもの」、その違いはあれど鍉鍼と知熱灸は身体の表層部に刺激を与えて深いところに影響を与えようとするという点で共通しています。
冷えが強く重症な患者さんほど強い刺激は受け入れられずソフトな刺激を欲するようになります。こういう時こそ鍉鍼と知熱灸の「刺激少なめ」シリーズの登場となります。もちろん逆に子供のような浅い刺激で身体がすぐ変化するような場合にも使われます。どちらにしても治療する上で必要となってくるので、毫鍼や透熱灸に加え、この二つもしっかり練習していきたいですね。
鍉鍼は「押しすぎないこと」、「皮膚に乗せるだけ」が一番のポイントとのこと。ちなみに時々刺激を与えたいときはすりおろすよりも、鍉鍼を支えてる刺し手を持って離してという動作を繰り返すだけで十分とD先生仰っていました。圧がかかりすぎると鍉鍼でねらいたい表層より奥の部分を刺激してしまうのでしょうね。知熱灸は同じタイミングで同じ間隔、同じ刺激で燃えてくれるかが大事とのこと。均等に熱が入れられる知熱灸をめざして練習しましょう。
写真はみんなで一生懸命チネってるところ、その努力の山(どれがD先生の知熱灸でしょう?)、そして鍉鍼の構えです。