7/27に北海道基礎1クラスが行われました。今回は背部兪穴についての講義です。背部を木火土金水の領域に分類する練習をしました。
積聚治療では巨刺をもとに、健側に鍼をします。脈調整のときは孔最、背部兪穴のときは志室を確認しますが、左右の圧痛•硬結の探し方について、反応が顕著でも指標にならないものがあるのはなぜかという質問が受講生からありました。
人体には正常な左右差と、病的な左右差があります。右利きの人は右腕の筋肉が発達していて太くコリのようになっているし、子供の頃から側湾症のある人は志室の反応にもともとの大きな左右差があります。その人にとっては問題のない左右差、指標にはならない左右差もあるので、手の感覚での見極めが必要です。慣れるまではシンプルに、「押して痛みのあるほう」と考えて、患者の認識している圧痛が取れていくことを確認しながら治療を進めるとよいと思います。
助手 笹木美南