皆の書いたブログを見て、大阪基礎Ⅰの報告を書いてないことに気付いた。
今だに臨床において助けられることが多いこれらのツボ。基礎Ⅰクラスでは、上肢下肢、頭顔面部項頚部の症状に基本治療ではの改善が見られない場合(精気の虚を補いきれない場合)に使用する。
基本的には先の症状の患者を治療する場合には、治療全体のイメージとして最後に必ず位置づけておく。
精気の虚を補う。
この考え方は、精気というものがあり、虚していくということと、それを補える方法があるというこを示している。他の鍼灸治療では、人体生理上(狭義に)精気を考え、それを補う作用のあるツボを用いるが、積聚治療では病の原因を精気の虚と考え、治療行為が全てそれに向けられて行われる為、治療手順に重要な意味がある。
この順番は、精気の虚を補いやすい順番であり、人体を動かしやすい順番となっており、自転車や車のスピードを上げていくときに、途中減速することなく、シフトをスムーズにつないでいくところにそのコツがあると同じだ。
治療も同じ。
基本治療後、四肢の要穴を使用しても、症状の改善がみられない(精気の虚を補なえない)場合、速やかに井穴と滎兪穴を使うべく、選穴に取り掛かる。ここでゆっくり時間をかけてはいけない。せっかく深いところまで動かした気をさらに動かす為には、治療の流れを切らずに、スピードを落とさずに治療を続けることが、治療効果を最大に引き出してくれるのだ。
治療する順番の問題。先に補すか後に補すかなんて単純ではない、奥深い鍼灸治療の極意がここにまだ隠れているようです。
l昨日、会長と話をしていて思いました!
と、会長の名前を出して話を閉めると何だか急に、これまでの文章が大事に思えてくるでしょ(笑)
写真は夏にサンフランシスコで食べたクラムチャウダー。丸いパンをくりぬいた中に入ってます。