四回目となる今回は、いよいよ腹診に入りました。積聚治療の「積聚」が現れるのがお腹、とても大事なところです(もちろん、今までの接触鍼も脈調整も全部大事なのですよ)。おさらいをすると、積聚とはお腹に現れる痛みや硬さ、拍動といった異状です。腹部接触鍼、脈調整で消える浅いもの、動きやすいものを聚といいます。残った深いもの、より動きにくいものを積といいます。もちろんこれは相対的なものであり、治療家の技量によって何が積であり、何が聚であるかは異なります。
今回は積の種類、腹証についての説明のあと、お互いに接触鍼から脈調整、そしてお腹の積をチェックしあいました。積はお腹の弾力性と同じ力で押していて見つけていきます。性別や年齢やその人の体格によっても、そして同じ人の同じお腹でも部位によってその弾力性は異なります。最初は難しいですが、いろんな人のお腹を触って、痛いかどうか確認し、積の感覚を手に覚えさせていきましょう。
次回はいよいよ背部治療に入ります。いっぱい練習してきてくださいね。