基礎集中・臨床研修講座

今日から臨床研修で、治療モデル制度のスタートです。

さっそく、2名の方から、予約していただきました。研修鍼灸師が、心を込めて治療をさせていただきます。積聚治療を学んで、どう活用していくのか、これから勉強していこうと思われている方は、どうぞ、予約してみてください。何度も治療を受けているうちに、きっと見えて来るものがあると思います。是非この機会を利用してください。

さて、11月から始まった基礎集中は、今日で最後になります。半年間は長いようで、実際は、かなり 短いものです。この半年の講座を振り返って、あらためて積聚治療を、本当に理解できているのか、対話をしながら確認してみました。すると、あることに気が付きます。対話が進んで行くと、どんなことを話していても、あるところまで来ると、また、振り出しに戻ってしまうのです。そう、目標となる終着点が、自分の中で、はっきりとしていないと、同じ所を、ぐるぐる回るだけで、先へは進んでいかなのです。

では、治療の終着点とは、いったいどこなのでしょうか?ここでは、ヒントだけを述べ置くことにします。主訴をはじめとした指標は、その終着点へ向かっているのか、どうかを知るための、まさに道しるべであって、決して、指標そのものが、終着点ではないのです。指標を終着点と勘違いすることが、堂々巡りを引き起こす原因に他ならないのです。

私達の治療の狙いは、真の終着点を指し示すことにあります。その事は、他の何事にも、代えられない、とてつもなく大きな価値を、患者、治療者、双方にもたらします。例えば、患者さんが、正しい方向を自覚して、治療という堂々巡りから脱出することができたらどうでしょう。 もしそれを、たった15分で示すことができたら、患者さんの手にする利益は、計り知れません。なぜなら、治っては病み、治っては病みを繰り返し、それこそ何十年もの間、金銭的、時間的、負担しなければならないことを考えれば、その連鎖から抜け出る道があることを知ることだけでも、莫大な価値をもたらすことができると、理解しておかなければなりません。

自分は、まだまだだからと、遠慮する必要はないのです。この治療をしただけで、そのような価値をもたらしているのです。なぜなら、この治療が、そうしたこと、人々が終着点に到達するように作られているからなのです。そのためにも、治療者自らが、堂々巡りをしていては、いけません。常に自分達の目指す先が、根元であることを忘れては、ならないのです。心の問題も含めて、私達が比較的苦もなく理解できることは、全て表に現れた道しるべです。それを辿って行った先に、求めるものがあるのです。単なる道しるべに、一喜一憂しなくなったら、根元への階段を一段、登り始めたと言ってもいいでしょう。

今日の基礎集中から