去る12月5日、臨床研修講座の修了試験が行われました。臨床研修は積聚会の講習会の中でも最後に試験の行われる特異な存在の講座なのです。
その試験も口頭試問と実技の二本立てとなっていて、会長と向かい合い、会長に理論の説明をして、会長に積聚治療をするという、言わば積聚治療を志すものにとっては、超難関な試験となっています。
太子堂鍼灸院に2年間毎週長時間通いつめて、ここにある空気を体の奥の髄に染みるまで吸うことで、会長が作り上げてきた世界観を身に付ける、それがこの講座の醍醐味なのです。
試験は国家試験の時より緊張したと口を揃えて皆が言う通り、経験したことのない極度の緊張にさらされるようです。
ただ、この難関を突破した時に味わえる喜びと安堵感も半端なものではないようです。この講座を修了した仲間同士、修了年度を越えて結び付きが強いのはそうした理由があるのかもしれません。
そんな修了生、現役生が集まって12日水曜日に、試験の合格祝いが行われました。水曜会と称して厳しい研修を共に経験している仲間意識が世代を越えて受け継がれ、この後も皆で助けあって行こうと誓いあう姿を見て、なんとも嬉しく、また心強く思いました。
ダメな親の子ほどよく育つものです。行き届かない講師だから、気の利く人達が集まるのでしょう。ありがたいことです。