2013年7月20日に基礎1東京土曜コースの第6回目が行われました。
これであっという間に前半が終了です。
今回は腹証にしたがって背部兪穴を取穴してそこに鍼をしていき、お腹、脈の確認。最後に座位での治療。
これでひと通りの治療の手順が終了しました。
全体的な印象としては、もう少し体の変化を診ることができたらよいかなあ、というところです。
大丈夫!体は変化していますから。「鍼をしたら変わるのが当たり前!」くらいの気持ちで臨むと良いかもしれませんね。
以前、調香師の方からうかがった話です。
私が「調香師の方たちはやっぱり嗅覚、すごいんですよねえ」とミーハーな感じで質問すると(鍼灸師は指先の感覚が鋭いんでしょ、と聞かれるのと同じような感じですよね)、調香師の方曰く「一般の人よりは鋭敏かもしれませんけど、大事なことは以前嗅いだ香りを記憶する力なんです」とのことでした。記憶し比較する力がないと目的の香りにたどり着くことができないのでしょう。
これは鍼灸治療にも通じるところで、指先の鋭敏さももちろん必要ですが、先に診た指標の感覚を記憶し変化を比較しようという姿勢が大切だということです。
次回は8月3日、いよいよ後半に入ります。
後半はお灸やいろんな鍼を使ったりしますのでお楽しみに。
写真は夏バテ中のトカゲです(講習中の写真を撮り忘れてしまいました)。