6月14日(日)応用Ⅰ日曜コース第3回が行われました。
今回は、いよいよ初診カルテの既往歴・社会歴・主訴についてです。
その前に初診者カードの紹介もありました!
ここ太子堂鍼灸院で行っている問診は、初診カルテの内容を中心に問診をすすめていくスタイルです。基本的に治療者が、初診カルテの内容を全て患者さんに聞いて情報を得ます。必要最低限の情報のみ、この初診者カードに患者さんが記入をするというスタイルをとっています。
写真1:これは、テキストにも載っていないので太子堂鍼灸院で治療を受けたことがある人しか見たことがないかもしれません・・・
本日のメインの内容、既往歴・社会歴・主訴について聞いていく時には、ポイントがいくつかありました。
初診カルテ(裏)を見てみると、既往歴と社会歴は2列に並んでいます。
これは、既往歴と社会歴を照らし合わせながら問診をするためです。精気の虚が何によって生じたのか(三因)を時系列を考えながら追加問診を行っていきます。
ポイントは3つ
① 既往歴の確認
② ①の原因を社会歴を参考にしながら確認(労働、運動、趣味、事故、外傷など)
③ 精気の虚の程度を把握(補助治療の必要性を考える)
また、初診カルテ(表)の主訴についての問診では、主訴の状況(発生日時・部位・症状・経過)を精気の虚の原因と治療の指標となるように質問すること大切だということを腰痛の症例を例に説明がありました。
写真2:実技は、前回同様、知熱灸(督脈上4穴✕2)を含む、30分での治療です。
写真3:実技では、日頃の臨床で疑問に思っていたり、今まで曖昧に何となくやってきてしまった部分も髙橋先生に確認してもらえます!
問診のポイントは、時系列に注意しながら、常に精気の虚に結びつけて聞くことです。今日やった内容は頭で分かっていても実際やってみると聞けてない・・ということが多々あります。
私も初めは抜けてばっかりでした・・・
それでも、数をこなしていけば必ず身に付きます!!
次回の応用1コースでも、精気の虚がどうして起こったのかという原因を探っていくためのヒントがたくさん出てきます!次回は、6月28日(日)になります。
写真4:おまけの写真。ここには、積聚会のいろんなお知らせが・・・
応用Ⅰ日曜コース助手 田坂里織