基礎2東京日曜クラス 第1回報告

2017年5月21日(日) 東京/錦糸町にある積聚会事務局「もも鍼灸院」で第一回目の基礎2講習会がありました。講師は横山季之先生、助手は堀部が担当致します。1年間よろしくお願いします。 まずは簡単な自己紹介の後、積聚治療の概要から説明がありました。

積聚治療の理論は初めから変わりませんが、その時代で使われている言葉だけが変わっています。例えば生命力の低下を現在では「精気の虚」と表現しますが、赤本と呼ばれる『積聚治療』では「根元的な冷え」、『東洋医学講座10巻』では「陰虚」等といっていました。

ここでのポイントは「虚」、「冷え」という『東洋医学概論』にも登場しそうな言葉に惑わされて相対的な陰陽観で理解しようとしないことです。定義上「精気の実」という状態はありえません。相対的ではない世界観で体を診ていきます。

最新の積聚本である『続・積聚治療』が一番シンプルに書いてあると言えますが、深く理解するには『10巻』→『気と治療』→『赤本』→『続』の順番で読み進めるとよいとのことでした。

実技はペアになって基本治療を30分以内に終わることを目指しました。時間内に終わることを意識してか接触鍼と脈調整が甘くなってしまう受講生もいたようです。それぞれの工程に意味があり、しっかり仕事をすることで時には奇跡と思えるような結果に立ちえあることがあります。ぜひ今こそ基本を大事に丁寧に治療していきましょう。

次回は6月4日(日)です。

基礎2日曜クラス助手 堀部