第3回「脈診と脈調整の理論と実技」について
東洋医学でも「脈診」はとても難しいとされていますが、積聚治療における脈診と脈調整の意義を学んでいきます。
積聚治療では腹部接触鍼で動いた気の状態を脈診で確認します。
脈診は六部定位脈診の配当を基本にして指を置きますが、術者の姿勢や指の形がなかなかスムーズにできなくてみなさん悪戦苦闘していました。
脈を感じることに集中し過ぎると、術者の指がどんどんおかしな形に‥
指の圧のかけ方や脈の感じ方など、鈴木先生のアドバイスを受けながら繰り返し繰り返し練習しました。
みなさん脈診でかなり気力も体力も消耗していました(^^;
積聚治療では脈調整の基本は虚脈にあり、調整の基本を『陰脈の虚』に置くことを原則としています。
虚脈を補うために選穴する基本穴の太淵と大陵についても学びました。
脈調整では指標を確認しながら刺入するので慣れないうちは大変ですが、一連の動作の感覚をつかむ為にも繰り返し実践あるのみです。
(海部摩衣)