東京基礎Ⅰ土曜(五回目)

今回の基礎Ⅰ土曜の講習は背部兪穴治療についてでした。前回習ったお腹の積の位置により、腹証をたて、それによって背部兪穴の治療方針が決まるのでしたよね。たとえば心積心虚証の場合は、木→火→金→水という順番で治療をしていくことになります。テキストには第四方式までのっていますが、まずは一番基本となるこの第一方式の順番を覚え、練習をしていきましょう。

復習となりますが、左右の志室の痛みや硬さを比べ、反応がある方を患側、ない方を健側とし、健側の二行線から取穴をしていきます。志室を比べるコツとしてはいきなり奥のほうの硬さや痛みを見ていくのではなく、より浅い所の志室を比較していきましょう。二行線では二行線上の一番力のないところを取穴していきます。コツとしては、手全体を使い、もっともふれやすい(出っ張ってる)肋骨角を見つけ、それにそった二行線上の凹んでいるところを見つけていきましょう(火、木、土の領域)。土は十二浮肋骨の下端と二行線上のすきまに反応が出ていることが多いです。水の領域は志室、金の領域は肩甲骨内上角の高さあたりの二行線上のへこんでいるところを探しましょう。

今回の実技では、先生のデモのあと、お互いに接触鍼、脈調整、お腹の積の確認、そして背部の五領域(上から金、火、木、土、水)、二行線のライン、そして取穴を確認しあいました。その人の体格によって二行線の幅など変わるので、注意しながら取穴の練習をしていって下さいね。

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