こんにちは。
応用1コース事務局日曜クラス助手の片山です。
10月27日に第9回講習会が積聚会事務局で行われました。
今回の講習では胸骨治療について学んでいきました。
胸骨治療は補助治療の1つです。
胸骨は任脈の走行するところであり、督脈よりさらに深い陰位を示します。そのため胸骨は督脈を用いた場合でも補いきれない精気の虚を補う力を持ちます。
よって、精気の虚の度合いが強い時に用います。病症では陰虚病症以外で使用します。
胸骨治療は補助治療の中の1つなのですが、現在は主に伏臥位になれない人に対して背部兪穴の治療の代わりに用いられることが多いとのことでした。この場合は病症は陽虚病症のことが多く、治療手段は鍉鍼を用いることが多いとのことです。
臨床で背部兪穴を用いることが出来ない機会はそれほど多くはありませんが、全くやったことがないといざという時に使えないので今回はお互いやってみましょうということで実技では背部兪穴ではなく胸骨治療を行いました。
使用する穴は腹部の積に応じて以下の中から4穴使用します。
金 璇璣
火 紫宮
木 玉堂
土 膻中
水 中庭
胸骨治療の際の指標としては、肩関節前面、積などを用います。
胸骨の穴は胸骨治療以外にも、基本的な補助治療として使用することもあります。
よく使用される穴は
華蓋(CV20)
膻中(CV17)
中庭(CV16)
です。反応を確認し選穴します。
指標の確認の仕方、取穴、胸骨治療のデモをみせてもらいました。
指標を確認してから胸骨治療を行います。座って施術をするのならば座って再度指標を確認します。
特に女性に胸骨治療をするときは、押手など患者が不快に感じないよう気をつける必要がありますね。
実技では伏臥位になれない人を想定し、背部兪穴の代わりに胸骨治療を鍉鍼で行いました。
受講生のみなさんは最初は鍉鍼の取り扱いに戸惑いを感じているようでしたが、少しづつ鍉鍼も使いこなしていけると良いかと思います。
次回の講習会は11/10(日)です。
応用1コース事務局日曜クラスは来週最終回です。
講習会の後は懇親会の場も設けているので、色々とお話できるの楽しみにしています。
応用1コース事務局日曜クラス助手 片山