基礎1東京日曜クラス第2回報告 その3

こんにちは、基礎Ⅰ東京日曜コースを聴講している小林隼人です。
先日、2回目の基礎Ⅰ東京日曜コースが行われました。今回の内容は指標についてと腹部接触鍼でした。
前半では腹部接触鍼と指標についての講義と、後半で実際に指標の触り方と腹部接触鍼を行いました。

積聚治療では、より浅い気から少しずつ深い気にアプローチしていきますが、
今回のテーマである腹部接触鍼は、積聚治療の第一段階で、最も浅い気を動かしていきます。

前回の講習会で講義がありましたが、
この世のあらゆるものは気であり、ヒトも同様に気であると考えます。
なので、ヒトが病気になるということは、精気が弱ってしまったからだと考えます。
ですから、積聚治療では、その「弱ってしまった精気を補う」ことを治療の目的としています。

今回みなさんが教わった接触鍼は、お腹に鍼をしている訳ですが、
それはお腹だけに影響がいくのではなく、弱ってしまった「精気」を補っているのです。
みなさんの接触鍼で精気が補われて、その結果、全身に影響がいくのです。

2016.06.05⑥

実技のデモンストレーションでは、横山先生が実際にどうやって接触鍼を行っていくのか、
鍼の持ち方、刺手と押手それぞれの運び方を細かく分けて説明して下さいました。

2016.06.05①

でも、実際にやってみると、、手が動かない。。。

2016.06.05②

2016.06.05③

「先生!先生!」と手を上げて横山先生や横井先生を呼ぶ声が止まらず。

2016.06.05④

1人45分間、ひたすら接触鍼の練習をしました。
その間、横山先生も横井先生もずっと受講生のみなさんに呼ばれ続けて大忙し。

2016.06.05⑤

その甲斐あって、講習会の後半では、みなさんの手付きも揃ってきました。
実際、みなさんの接触鍼がどのくらい身体に影響したのかは、
接触鍼をする前と後で、精気の状態を表している「指標」が変化したことから、
みなさんも実感されたのではないでしょうか。

指標は、「どのくらい精気が弱ってしまっているのか」、
また、治療の過程で「どのくらい精気が補われたのか」を把握するために確認をしていきますが、
目に見えない精気(=陰)の状態を、目で見たり触れて確認できる指標(=陽)から読み取っていくものでした。

腹部接触鍼をして、指標が変化したということは、
みなさんの接触鍼が、目に見えない精気(=陰)に影響がいって、
その結果、指標(=陽)が変化したということなのです。

次回は、腹部接触鍼の次の手順である「脈診と脈調整」です。
講習会の時間内に練習しただけでは上手になりません。
接触鍼と指標の触り方は忘れてしまわないようにしっかり、復習しておきましょう!

基礎1東京日曜クラス聴講生 小林隼人